はじめに
イラスト:果実
北海道150周年記念ドラマ『永遠のニシパ ~北海道と名付けた男 松浦武四郎~』の主演が大好きな松本潤くんに決まったときは嬉しくて嬉しくてたまらなかった。
北海道の歴史ドラマに出てくれる!!北海道で撮影してくれる!と、興奮してました。
放送が待ちきれないので、この記事を平成の最後に書きます。
(余り似ていませんが、イラストは私が描きました)
かなり前から、札幌駅や色々なところで広告を見ましたが、やっと放送日が近づいてきました。
【北海道先行放送】
2019年6月7日(金)
19時30分(85分)
【全国放送】
2019年7月15日(月・祝)
19時30分(83分)
※北海道は一ヶ月も早く放送を見れて、かつ、全国放送より2分も多い!
今回、このドラマをもっと面白く見るため、祖母にアイヌの歴史について聞きました。祖母は、里子に出され(子連れで離婚した祖母の母。ある日、元義父に子どもをさらわれた)、アイヌの家族の中で育ちました。
この話を若い人々に継承してほしいとのことなのでここに綴ります。
話を聞いたきっかけは、このドラマの放送を祖母に教えたとき、
祖母『松浦武四郎が本州からやってきて、その時代はそういう人のこと和人って呼んでたね。松浦武四郎がアイヌの人々と仲良くなって北海道が作られたんだよ』
と、教えてくれて、
私『その話、もっと聞きたい!』となりました。
あらすじ
ざっくりとしたあらすじ。松本潤演じる松浦武四郎が、北海道を自分の足で歩いて地図を作り、蝦夷地だった北海道に〝北海道〟と命名するまでの波乱万丈の物語。
アイヌ(先住民族)と親しくなり、蝦夷地の調査はアイヌに案内され行われた。そして、アイヌの文化を広め、アイヌを守ってくれた。北海道の歴史と誕生物語です。
この方がいなかったら北海道は誕生していなかったのです。
でも、 松浦武四郎ってどんな人?
このドラマの放送を知るまで、知りませんでした。こんな方です。
松浦 武四郎(まつうら たけしろう、文化15年2月6日(1818年3月12日) - 明治21年(1888年)2月10日)は、江戸時代末期(幕末)から明治にかけての探検家、浮世絵師、著述家、好古家。名前の表記は竹四郎とも[1]。諱は弘[1]。雅号は北海道人(ほっかいどうじん)、多気志楼など多数[1]。蝦夷地を探査し、北海道という名前を考案した。
引用元:Wikipedia
では、ここから本題に入っていきたいと思います!
アイヌの文化
結婚
祖母『昔はもっと純潔のアイヌの人がいたけど、今はもう和人と混ざっちゃったからいないね。アイヌの人は、目鼻立ちが整ってて、若い頃は本当に綺麗なんだよ』
(祖母は和人)
アイヌの女性は結婚すると口に青い刺青を入れていたそうです。
イラスト:果実
一目で既婚者とわかりますね。
そして、不倫した人は鼻や耳を削がれるそうです(男女関係なく)。 それだけ重い罪ということですね。
祖母『今の時代なら、鼻や耳が無い人だらけになるかな?』
既婚者だけでなく、不倫した人も一目でわかるんですね!
変わった食べ物
現代では聞いたこともない変わった食べ物!
しばれいも団子
祖母は子どもの頃から好き嫌いなく、なんでもおいしく食べられたけど、しばれいも団子だけはまずかったと嘆いていた。
しかし、大人たちは皆、おいしいおいしいと食べていて、祖母宅のご近所さんもわざわざ食べに来て『○○さんの家のしばれいも団子は格別おいしい』と喜んでいたから不思議だったと(笑)
◎しばれいも団子のレシピ
①畑のじゃがいもを収穫しないで放置。
②じゃがいも畑に雪が積もっても放置。
③春になったら、凍って縮まったじゃがいもを収穫。
④皮を剥いて、あくを抜く為に何日も水に浸す。
あくが出ると、水が真っ黒くなるので、水が透明になるまで繰り返す。
⑤潰して、片栗粉を入れて、丸めて焼く。
※④をそのまま乾燥させたら保存食にもなり、食べるときに椎茸のように水に戻して、食べるそうです。
どんな味か想像付かないので
ちょっと作ってみたい気もしますが……
作った方がいらっしゃったら教えて欲しいです。
神様(カムイ)
アイヌは神様をとても大切にしていました。火の神、水の神、山の神それぞれのお祭りがあり、水の神のお祭りは阿寒湖で、まりも祭り(今もあります)というものが行われ、祭りがあるとアイヌの人々に招集がかかり、観光客に鶴の舞を踊って見せて、日当を貰っていたそうです。
阿寒湖ではアイヌ民族の火の神・アペカムイと北の大地に感謝のタイマツを捧げる『千本タイマツ』が9月〜10月下旬まで行なわれますが、その途中にまりもを迎える儀式、まりもを護る儀式、まりもを送る儀式(カムイノミ)など神聖な儀式も斎行される『まりも祭り』を開催。アイヌ伝統の儀式のほか、タイマツ行進、まりも踊りなどを実施。
引用:北海道STYLE
火の神様とも書かれています。
そして、山の神の話。山の神は熊です。
撮影場所:円山動物園
熊祭りでは熊をバンバン弓で殺します。祖母は残酷で見てられなかったと言っていましたが、アイヌの人々にとっては神聖な儀式。殺した熊は山の神に感謝して食べます。
当時は、熊だけでなく、ウサギ、犬、カラス、きつねの肉も食用として食べたと言っていました。
今では考えられませんね…
熊は捨てるところがなく、内臓を取った毛皮は絨毯として使います。祖母の家にもあり、ルンペンストーブの前に熊が寝転んでいるような絵面。すごくあったかいそうです。
イメージイラスト:果実
遊びに行ってこれが居間にあったら驚いちゃいますね。
アイヌ語
ニシパ→男
メノコ→女
エカシ→爺
フチ→婆
ワッカ→水
ピリカ→美しい
コロポックル→蕗の葉の下の人
カムイ→神
つまり、『永遠のニシパ』は永遠の男という意味ですね!
コロポックルやピリカもよく耳にします。北海道は松浦武四郎さんが命名してくれましたが、北海道の山や地名(札幌も)はほとんどがアイヌ語です。
漫画にもなっている
アイヌの文化が漫画にもなっています。
漫画大賞2016で大賞に輝いた作品で、昨年アニメにもなっています。
とても面白いので、いつか、祖母にも見せてあげたい。
いきなりド迫力の熊が出てきたり、ぞくぞくします。この漫画がきっかけでアイヌ文化に興味を持った人も多いと思います。
ゴールデンカムイ好きな人なら飲みたくなりそうなお酒〝カムイトノト〟
パッケージが可愛い!私も飲んでみたい。
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まとめ
昔の話は現代では考えられない驚く話が多いですね。祖母は育てのフチ(婆)が純粋なアイヌ語を全て知っていたからそれも残したかったと悔やんでいました。
祖母はその家庭で、実子以上に可愛がら感謝してると言っています。エカシ(爺)に特に愛され、家畜を沢山育てていたエカシが鶏の卵を室内で温めて雛に孵したり、桜の木の枝を切って室内で花が咲くのを見せたり、すずらんが咲いたら赤いインクに漬けて花びらをピンクに染めて喜ばせてくれたそうです。
実父でも子どもに無関心な父親は五万といるのに、素晴らしい。
そして、益々ドラマが楽しみです。
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